ご挨拶

那須赤十字病院 中丸 朗

(一社)栃木県病院薬剤師会のホームページにアクセス頂きありがとうございます。また日頃より、当会の運営にご協力いただき感謝申し上げます。当会は発展と共に会員数が700人になろうとしています。会員皆さまの御協力により、地域医療連携を担うため保険薬局と協働して薬薬連携を邁進します。

 

さて、2020年は診療報酬改の具体的な概要は下記の通りです。(抜粋)

  1. 医療従事者の負担軽減、医師等の働き方改革の推進(重点課題)
    タスク・シェアリング/タスク・シフティング、チーム医療を推進。
    地域医療の確保を図る観点から早急に対応が必要な救急医療体制等の評価
    ICT を活用した医療連携の取組を推進
  2. 患者・国民にとって身近であって、安心、安全で質の高い医療の実現
    薬局の対物業務から対人業務への構造的な転換を推進するための所要の評価の重点化と適正化、院内薬剤師業務の評価
  3. 医療機能の分化・強化・連携と地域包括ケアシステムの推進
    医療機能や患者の状態に応じた入院医療の評価
    外来医療の機能分化
    質の高い在宅医療・訪問看護の確保
    地域包括ケアシステムの推進のための取組
  4. 効率化・適正化を通じた制度の安定性・持続可能性の向上
    医師・院内薬剤師と薬局薬剤師の協働の取組による医薬品の適正使用の推進
    院内・院外薬局の協働の取組
    重複投薬、ポリファーマシー、残薬、薬剤耐性(AMR)や、適正使用のための長期処方の在り方への対応等、医薬品の効率的かつ安全で有効な使用を推進。医学的妥当性や経済性の視点も踏まえた処方を推進

2020年の診療報酬の改定において、「院内薬剤師の評価」は、日頃、努力されている会員の業績の評価であり、対物から対人、連携への評価であると思われます。

国の定める医療計画は、第7次医療計画及び第7次介護保険事業計画に基づき、地域包括ケアシステムと合わせ医療・介護提供体制の変革がおこなわれています。高度急性期から在宅医療まで、継続的な医療の提供、地域において効果的かつ効率的に提供する体制の整備のための様々な検討が進められ、地域の実情に合う病床の機能分化と連携強化、在宅医療・介護サービスの充実と連携システムの構築が進められています。当会は2025年の超高齢化社会に向けて在宅医療への継続的な地域医療連携に貢献するために、薬・薬連携の体制構築を柔軟に進め、病院薬剤師が担うべき職責を全うできるよう勤しんでいきます。

当会は皆さまの意見を尊重しつつ、社会情勢に柔軟に対応し更なる発展を目指します。
皆様の一層のご理解とご支援を宜しくお願い申し上げます。